ハンドガンの雄 グロック がライフルカテゴリにAR-15で進出か?
サバゲープレイヤーでもお座敷シューターでも、銃が好きな人なら グロック ( GLOCK )の名を知らない人間はほぼ居ないだろう。 グロック は元々ガンメーカーではなかったにも拘らず、1980年代にオーストリア軍の制式ハンドガンの座を得たのをきっかけに世界的に知名度を上げた。
それから約40年間、 グロック は銃器本体については一貫してハンドガンのみを販売してきた。しかし、遂にその定石を覆すことが起きるかもしれない。
前々から「ライフル製造にも着手するのではないか?」との噂は絶えなかった グロック だが、情報だけが錯綜していたこれまでと違い、つい先日、元イギリス陸軍の退役軍人が グロック 製のAR-15実機と思われる写真をリークしたのだ。なぜ元メーカー社員などではなくイギリスの退役軍人なのか?それはどうやらイギリス軍で既にテストを開始しているからのようだ。
グロック がアサルトライフルパーツの特許を取得
ドイツのミリタリー系メディアSPARTANATによると、 グロック は現時点で既に多くのライフルについての特許を取得済みで、その情報も公開されているとのこと。
当初は グロック 独自のアサルトライフルを作るのでは?と思われていた。
グロック は現在でも継続して特許を取得し続けているようだが、独自ライフルと並行してAR15パーツの特許についても取得しているようで、かなり多くのパーツの図面が確認できる。しかし昨年までの状況では、これが独自のアサルトライフルを開発するのか、AR15の個別パーツでの参入を目指しているのかは明らかではなかった。
イギリス軍でAR15テストを実施中
2021年の段階ではまだ全体像の見えなかった グロック のアサルトライフル開発だが、2022年10月になり突如として グロック 製 AR15 の画像がYoutubeにてリークされた。Youtubeを公開したのは元イギリス陸軍で歩兵大隊のスナイパーをしていたという退役軍人 Sean Odinson 氏で、各国の軍隊の動画や著名なサバイバルゲーマーの動画に対してのリアクションや、最近ではウクライナ紛争についての動画で徐々に登録者数を伸ばしている。
2022年10月1日に公開された動画では、独自デザインのアサルトライフルの方ではなく、 グロック の刻印が刻まれたAR15の画像が確認された。
画像ではレシーバーやハンドガード、ダストカバーに グロック のロゴマークが刻まれ、マグウェルには「GR-115F」という名称が見える。マガジンキャッチやボルトキャッチなどわかりやすいパーツについても特許を取得したパーツが使用されている。その他のパーツについては詳細が確認できないが、独自アサルトライフルの開発とは別ラインで動いているプロジェクトと思われる。
Sean Odinson 氏によると、この グロック GR-115F はイギリス軍のトライアルユニットにてテストされているとのことだが詳細は不明で、コミュニティや専門家からも情報を寄せて欲しいとしている。
実際のところ、これらの情報にどこまでの信憑性があるのかは謎だが、特許取得については事実であり、グロック AR-15の画像にもパーツのデザインが反映されているあたり、全くのデタラメでもなさそうだ。
1980年代に、当時としては奇抜なアイディアで知名度を上げた グロック であるため、海外のガンマニアの間ではオリジナルのアサルトライフルを求める声も大きいようだが、そちらについてはSPARTANATによると2023年末にはリリースされる予定であると解説されている。
しかし、今回リークされたこのAR15もガンマニアとしては興奮と驚きが隠せない内容ではある。日本のサバゲープレイヤーの間でも定番中の定番である グロック が本当に AR15 パーツやライフル本体を展開するとなれば、電動ガンやガスブロなどエアガンレプリカパーツが作られればかなり人気のカスタムとなりそうだ。
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